看護倫理原則とは?5つの柱と具体的な事例で解説
看護師として働く上で、倫理原則を理解することは、患者さんにとって最善のケアを提供するために不可欠です。この記事では、看護における倫理原則を具体的に解説し、日々の業務でどのように役立てるのか、事例を交えながら分かりやすく説明します。倫理的なジレンマに直面した際に、正しい判断を下せるようになり、自信を持って看護を実践できるようになるでしょう。
看護における5つの倫理原則:患者中心のケアを実現するために
看護師として働く上で、倫理原則の理解は、患者さんにとって最善のケアを提供するために不可欠です。倫理原則は、看護師が日々の業務で直面する様々なジレンマに対して、正しい判断を下すための指針となります。ここでは、看護における倫理原則の5つの柱を詳しく解説し、それぞれの意味を理解することで、患者さん中心のケアをどのように実現できるのかを説明します。
自律尊重:患者の自己決定権を尊重する
自律尊重の原則は、患者さんが自身の人生や健康に関する決定を、自らの意思で行う権利を尊重することを意味します。これは、患者さんが治療方法やケアプランについて、十分な情報を得た上で、自らの意思で選択できるように支援することを指します。具体的には、以下の点が重要となります。
- インフォームドコンセント:患者さんに対して、治療の目的、方法、リスク、代替案などを分かりやすく説明し、理解を得た上で同意を得ること。
- 意思決定支援:患者さんが自身の価値観や希望に基づいて、最適な選択ができるようにサポートすること。
- プライバシーの保護:患者さんの個人情報や秘密を守り、本人の許可なく開示しないこと。
患者さんの自己決定権を尊重することは、患者さんの尊厳を守り、信頼関係を築く上で非常に重要です。
無危害:患者に害を与えないケアを行う
無危害の原則は、患者さんに身体的、精神的な害を与えないように努めることを意味します。これは、看護師が患者さんの安全を最優先に考え、あらゆるケアにおいて患者さんを傷つけないように配慮することを指します。具体的には、以下の点が重要となります。
- 安全管理:転倒、褥瘡、感染症など、患者さんに起こりうるリスクを最小限に抑えるための対策を講じること。
- 正確な知識と技術:患者さんの状態を正確に把握し、適切な看護技術を用いてケアを提供すること。
- 薬物管理:薬の投与量、投与方法、副作用などに注意し、安全に薬物療法を行うこと。
無危害の原則を実践することで、患者さんの心身の健康を守り、安心して治療を受けられる環境を提供することができます。
善行:患者の利益を最大限に追求する
善行の原則は、患者さんの利益を最優先に考え、患者さんにとって最善のケアを提供することを意味します。これは、看護師が患者さんの健康回復やQOL(Quality of Life:生活の質)の向上を目指し、積極的に行動することを指します。具体的には、以下の点が重要となります。
- 個別的なケア:患者さん一人ひとりの状態やニーズに合わせた、きめ細やかなケアを提供すること。
- 早期発見と早期対応:患者さんの異変に早期に気づき、適切な対応を行うこと。
- チーム医療への貢献:医師、理学療法士、栄養士など、多職種と連携し、患者さんにとって最善の治療を提供する。
善行の原則を実践することで、患者さんの健康状態を改善し、より豊かな人生を送れるように支援することができます。
公正:公平で偏りのないケアを提供する
公正の原則は、すべての患者さんに対して、公平で平等なケアを提供することを意味します。これは、患者さんの人種、性別、年齢、宗教、社会的地位などに関わらず、同じ質のケアを提供するということです。具体的には、以下の点が重要となります。
- 資源の公平な配分:限られた医療資源を、必要とするすべての患者さんに公平に配分すること。
- 差別的な対応の禁止:患者さんに対する偏見や差別的な言動をせず、すべての人を平等に扱うこと。
- 情報公開と透明性:医療に関する情報を公開し、患者さんが納得して治療を受けられるようにすること。
公正の原則を実践することで、患者さんの信頼を得て、社会全体の公平性を高めることができます。
誠実と忠誠:信頼関係を基盤としたケアを提供する
誠実と忠誠の原則は、患者さんとの信頼関係を築き、誠実な態度でケアを提供することを意味します。これは、患者さんの権利を守り、約束を守り、患者さんとのコミュニケーションを通じて信頼関係を深めることを指します。具体的には、以下の点が重要となります。
- 秘密保持:患者さんのプライバシーを守り、秘密を厳守すること。
- 約束の遵守:患者さんとの約束を守り、誠実に対応すること。
- 情報開示:患者さんに対して、真実を伝え、誤解が生じないように努めること。
誠実と忠誠の原則を実践することで、患者さんは安心して治療を受け、看護師との良好な関係を築くことができます。

具体的な事例で学ぶ:倫理原則の現場での適用
看護の現場では、倫理原則を理解しているだけでは不十分で、それを具体的な状況にどのように適用するかが重要です。患者さんの置かれた状況は様々であり、画一的な対応では、最適なケアを提供することはできません。倫理原則をそれぞれの事例に当てはめ、どのように問題を解決していくのかを理解することが、質の高い看護には不可欠です。以下に、様々な事例を通して、倫理原則の適用方法を掘り下げていきます。
事例1:患者の意思決定を尊重する場面
患者さんの自己決定権を尊重することは、看護倫理の根幹を成す原則です。しかし、患者さんの病状や置かれている状況によっては、その尊重が難しい場合があります。例えば、認知症の患者さんが治療を拒否した場合、どのように対応すべきでしょうか。このような状況では、患者さんの過去の意思や家族の意向などを考慮し、多角的な視点から最善の選択肢を模索する必要があります。
倫理的な意思決定を行う際には、以下のステップを参考にしてください。
- 患者さんの意向を確認する
- 患者さんの状態を評価する
- 家族や関係者との情報共有を行う
- 倫理的な問題を特定し、解決策を検討する
- 決定内容を記録し、関係者と共有する
事例2:患者に危害を与えないための配慮
無危害の原則は、患者さんに身体的、精神的な害を与えないことを意味します。これは、医療行為における基本的な倫理であり、看護師は常にこの原則を念頭に置いて行動する必要があります。例えば、転倒リスクの高い患者さんに対しては、環境整備や適切なサポートを提供し、転倒によるケガを予防することが求められます。
患者さんに危害を加えないためには、以下の点に注意しましょう。
- 患者さんの状態を正確に把握する
- リスクを予測し、予防策を講じる
- 安全な環境を整備する
- インシデント発生時には、迅速かつ適切に対応する
事例3:患者の利益を優先する判断
善行の原則は、患者さんの利益を最大限に追求することを意味します。これは、患者さんの健康と幸福を最優先に考え、最善のケアを提供することに繋がります。例えば、痛みを訴える患者さんに対しては、適切な鎮痛薬を投与し、痛みを軽減することが求められます。
患者さんの利益を優先するためには、以下の点を意識しましょう。
- 患者さんのニーズを的確に把握する
- 最新のエビデンスに基づいた治療法を選択する
- 患者さんの意思を尊重し、共に治療方針を決定する
- 治療効果を評価し、必要に応じて治療計画を修正する
事例4:公平な資源配分とケアの提供
公正の原則は、すべての患者さんに公平なケアを提供することを意味します。これは、患者さんの年齢、性別、人種、社会的地位などに関わらず、平等な医療を提供する上で非常に重要です。例えば、限られた医療資源を複数の患者さんで分け合う必要がある場合、公平性を保つために、患者さんの病状や緊急度を考慮して資源を配分する必要があります。
公平なケアを提供するためには、以下の点を心がけましょう。
- 偏見や先入観を持たずに、すべての患者さんに対応する
- 患者さんの権利を尊重し、情報へのアクセスを平等にする
- 医療資源を効率的に活用し、公平に配分する
- 倫理委員会などの第三者機関を活用し、公正性を確保する
事例5:信頼関係を築き、誠実に行動する
誠実と忠誠の原則は、患者さんとの信頼関係を築き、誠実に行動することを意味します。看護師は、患者さんの秘密を守り、正直な情報を提供し、患者さんのために最善を尽くす必要があります。信頼関係は、患者さんが安心して治療を受け、積極的に病気と向き合うために不可欠です。
信頼関係を築くためには、以下の点を実践しましょう。
- 患者さんの話をよく聞き、共感を示す
- プライバシーを尊重し、秘密を守る
- 正直かつ正確な情報を提供する
- 約束を守り、患者さんのために全力を尽くす
倫理的な葛藤への対処法:解決策を見つけるためのステップ
医療現場では、倫理的な問題は避けて通れないものです。看護師として、患者さんのケアにあたる中で、倫理的な葛藤に直面することは少なくありません。しかし、適切な手順を踏むことで、これらの葛藤を乗り越え、より良い解決策を見つけることができます。ここでは、倫理的な葛藤にどのように対処すべきか、具体的なステップを説明します。
葛藤が生じる原因の特定
まず、なぜ葛藤が生じているのかを明確にすることが重要です。原因を特定するためには、以下の点を考慮しましょう。
- 問題の本質を理解する: どのような状況で、何が問題となっているのかを具体的に把握します。
- 関係者の意見を聞く: 患者さん、ご家族、同僚、医師など、関係者それぞれの意見や立場を理解するように努めます。
- 倫理原則との照らし合わせ: 自律尊重、無危害、善行、公正、誠実といった倫理原則に照らし合わせ、どの原則が衝突しているのかを分析します。
これらの要素を丁寧に分析することで、葛藤の原因を正確に特定し、問題解決に向けた第一歩を踏み出すことができます。
関係者とのコミュニケーション
次に、関係者とのコミュニケーションを通じて、情報を共有し、互いの理解を深めることが重要です。
- 情報共有: 状況、問題点、それぞれの考えを正直に伝え、誤解がないように努めます。
- 傾聴: 相手の意見を注意深く聞き、理解しようと努めます。共感的な態度を示すことで、相手との信頼関係を築くことができます。
- 対話: 互いの意見を尊重し、建設的な対話を通じて、解決策を探ります。
コミュニケーションを通じて、対立を緩和し、共通の目標を見つけ出すことができれば、より良い解決策に近づくことができます。
倫理委員会への相談
倫理的な葛藤が複雑で、自分たちだけでは解決が難しい場合は、倫理委員会に相談することも有効です。倫理委員会は、倫理的な問題について専門的な知識を持つメンバーで構成されており、客観的な視点から助言や支援を提供してくれます。
- 相談の準備: 問題の状況、関係者の意見、これまでの取り組みなどを整理し、倫理委員会に分かりやすく説明できるように準備します。
- 助言の活用: 倫理委員会の助言を参考に、解決策を検討します。
- 記録: 倫理委員会とのやり取りや、決定した解決策について記録を残し、今後のために役立てます。
倫理委員会のサポートを得ることで、より客観的で、倫理的に適切な判断を下すことができます。
客観的な判断基準の確立
倫理的な問題を解決するためには、客観的な判断基準を持つことが不可欠です。以下の点を意識しましょう。
- 倫理原則の遵守: 自律尊重、無危害、善行、公正、誠実といった倫理原則を常に念頭に置き、患者さんの最善の利益を優先します。
- 関連法規やガイドラインの確認: 医療に関する法規やガイドラインを確認し、それに沿った対応を心がけます。
- 証拠に基づいた判断: 客観的なデータや証拠に基づき、根拠のある判断を行います。
これらの基準を参考に、倫理的に正しい判断を下すことが重要です。
倫理的な学習と成長
倫理的な問題への対応能力を高めるためには、継続的な学習と自己研鑽が不可欠です。以下のような方法で、倫理的な知識や思考力を高めることができます。
- 研修への参加: 倫理に関する研修やセミナーに参加し、知識を深めます。
- 事例研究: 倫理的な事例を研究し、問題解決能力を養います。
- 自己省察: 自分の行動を振り返り、倫理的な観点から評価します。
倫理的な学習を通じて、自己成長を促し、より高い倫理観を持つことが、患者さんへのより良いケアにつながります。
これらのステップを踏むことで、倫理的な葛藤に適切に対処し、より質の高い看護を提供することができます。倫理的な問題は、看護師としての成長を促す機会でもあります。積極的に学び、経験を積むことで、自信を持って看護を実践できるようになるでしょう。
医療現場における倫理問題の最新動向
医療技術は日々進化し、私たちの生活を豊かにしていますが、その一方で、倫理的な問題も複雑化しています。特に、人工知能(AI)技術、高齢化社会、遺伝子医療といった分野では、新たな倫理的課題が浮上しています。これらの問題について理解を深めることは、看護師として患者さんにとって最善のケアを提供するために不可欠です。
人工知能(AI)技術の倫理的課題
AI技術は、診断の精度向上や治療法の開発に貢献していますが、同時に倫理的な問題も提起しています。例えば、AIによる診断の誤りや偏見、個人情報の保護、AIの意思決定プロセスにおける透明性の欠如などが挙げられます。看護師は、AI技術の利点とリスクを理解し、患者さんの権利と安全を守るために、倫理的な視点からAI技術の利用を検討する必要があります。
高齢化社会における倫理的課題
高齢化が進むにつれて、高齢者の尊厳を守り、質の高いケアを提供することがますます重要になっています。しかし、認知症患者さんの意思決定能力の低下、終末期医療における倫理的ジレンマ、介護サービスの質の確保など、多くの課題が存在します。看護師は、高齢者の価値観や意思を尊重し、多職種連携を通じて、包括的なケアを提供する必要があります。
遺伝子医療における倫理的課題
遺伝子医療は、がんなどの難病の治療に新たな可能性をもたらしていますが、遺伝子検査の結果に基づく差別、遺伝子治療の安全性、インフォームドコンセントの取得方法など、倫理的な課題も存在します。看護師は、遺伝子医療に関する知識を深め、患者さんに対して適切な情報を提供し、意思決定を支援する必要があります。

看護師としての倫理的責任:患者と社会への貢献
看護師は、患者とその家族、そして社会全体に対して、倫理的な責任を負っています。この責任を果たすために、看護師は倫理綱領を理解し、自己研鑽を重ね、専門職としての役割を全うする必要があります。倫理的な問題に積極的に対応し、より良いケアを提供できるよう、共に学びましょう。
倫理綱領の理解と実践
看護師としての倫理的責任を果たす上で、倫理綱領の理解は不可欠です。倫理綱領は、看護師が日々の業務を行う上での道徳的指針となるもので、患者の人権を尊重し、最善のケアを提供するための原則を示しています。具体的には、以下のような内容が含まれます。
- 患者の尊厳と価値を尊重する
- 患者の自己決定権を尊重する
- 秘密保持義務を守る
- 安全で質の高い看護を提供する
- 専門職としての知識と技術を維持・向上させる
これらの原則を理解し、日々の看護実践で具体的に行動することが求められます。例えば、患者の意思を尊重し、治療方針について十分に説明し、同意を得ることは、倫理綱領の実践の一つです。また、患者のプライバシーを守り、個人情報を適切に管理することも重要です。
自己研鑽と継続的な学習
医療は常に進歩しており、新しい知識や技術が次々と生まれています。看護師は、これらの変化に対応し、質の高いケアを提供するために、自己研鑽と継続的な学習を怠らないことが重要です。具体的には、以下のような方法があります。
- 専門分野に関する知識を深めるための研修会やセミナーへの参加
- 最新の医療情報を得るための文献購読や学会への参加
- 経験豊富な看護師からの指導やアドバイスを受ける
- 看護研究に参加し、エビデンスに基づいた看護を実践する
自己研鑽を通じて、看護師は自身の専門性を高め、患者により良いケアを提供できるようになります。また、倫理的な問題に対する知識や対応能力も向上し、自信を持って看護業務に取り組むことができるでしょう。
専門職としての責任と役割
看護師は、患者の健康と福祉を第一に考える専門職として、様々な責任と役割を担っています。患者の権利を擁護し、安全で質の高いケアを提供することはもちろん、チーム医療の一員として、他の医療従事者と連携し、患者中心の医療を推進することも重要な役割です。
具体的には、以下のような責任があります。
- 患者の状態を正確に評価し、必要な看護を提供する
- 患者とその家族のニーズに応じた情報提供と支援を行う
- 多職種連携を円滑に進め、チーム医療を推進する
- 医療安全に配慮し、インシデントやアクシデントを予防する
- 医療倫理に関する知識を深め、倫理的な問題に対応する
これらの責任を果たすことで、看護師は患者の健康回復を支援し、生活の質を向上させることに貢献できます。
倫理的な問題への積極的な対応
医療現場では、倫理的な問題に直面することが少なくありません。患者の自己決定権、インフォームドコンセント、秘密保持、生命倫理など、様々な問題について、看護師は適切な対応が求められます。問題に直面した際には、一人で抱え込まず、同僚や上司、倫理委員会などに相談し、解決策を模索することが重要です。
具体的には、以下のような対応が考えられます。
- 問題の本質を理解し、客観的に状況を分析する
- 関係者とのコミュニケーションを通じて、情報を共有し、意見を交換する
- 倫理綱領や関連法規を参照し、適切な対応を検討する
- 倫理委員会の意見を参考に、最終的な意思決定を行う
- 問題解決後も、反省と評価を行い、今後の対応に活かす
倫理的な問題に積極的に対応することで、看護師は倫理的感性を磨き、より質の高い看護を提供できるようになります。また、患者やその家族からの信頼を得ることもできるでしょう。
看護師は、倫理的な責任を自覚し、倫理綱領を遵守し、自己研鑽を重ね、専門職としての役割を全うすることで、患者と社会に貢献することができます。日々の看護実践において、倫理的価値観を大切にし、患者の最善の利益を追求する姿勢を持つことが重要です。

まとめ:倫理原則に基づいた質の高い看護実践に向けて
この記事を通じて、看護における倫理原則の重要性、具体的な適用方法、そして倫理的葛藤への対処法について深く理解を深めていただけたことと思います。倫理原則は、患者さんへの最善のケアを提供するための羅針盤であり、看護師としての専門性を高めるための基盤となります。この知識を活かし、日々の看護実践において倫理的な意思決定を行い、患者さんとそのご家族にとってより良いケアを提供できるよう、共に歩んでいきましょう。
倫理原則に基づいた質の高い看護実践は、単に知識を覚えるだけでは実現できません。継続的な自己研鑽、倫理的な問題に対する積極的な姿勢、そして同僚との協力が不可欠です。以下に、倫理原則に基づいた質の高い看護実践を促進するための具体的なステップをまとめます。
継続的な自己研鑽と学習
医療は常に進歩しており、倫理的な問題もまた変化し続けています。最新の医療倫理に関する情報を収集し、セミナーや研修に参加することで、知識と理解を深めましょう。書籍や論文を通じて、様々な倫理的視点に触れることも重要です。
倫理的な問題への積極的な姿勢
日々の業務で倫理的なジレンマに直面した際には、一人で抱え込まず、同僚や倫理委員会に相談しましょう。問題の本質を理解し、多角的な視点から解決策を検討することが大切です。積極的に情報収集し、自身の倫理観を深める努力も怠らないでください。
同僚との協力と情報共有
倫理的な問題は、一人で解決できるものではありません。同僚と協力し、互いの経験や知識を共有することで、より良い解決策を見つけることができます。チーム全体で倫理的な問題に対する意識を高め、質の高いケアを提供するための基盤を築きましょう。
看護師としての倫理的責任を自覚し、患者さんの権利と尊厳を守りながら、質の高いケアを提供することは、私たちが誇りを持って取り組むべき重要な使命です。この記事が、皆様の看護実践の一助となり、患者さんと社会に貢献できることを心から願っています。
監修者プロフィール

宮本 大輔
聖ルチア病院、福岡県立精神利用センター太宰府病院にて勤務
2017年 リアン訪問看護 設立
2022年 ネクストリンク訪問看護 設立
2024年 地域創生包括支援協会 理事
【資格】
・看護師
・相談支援専門員
・サービス等管理責任者

出利葉 貴弘
-医療・福祉分野の情報発信とDX推進を担う事業責任者
株式会社LIH 代表取締役
-Webマーケター/コンテンツディレクター
福岡を拠点に、これまで500社以上のWeb制作・マーケティング支援を行ってきました。2025年より「訪問看護テックナビ」の責任者として、医療・福祉分野の情報発信やIT導入を推進しています。
訪問看護で働く方々や、利用者・ご家族のために、「わかりやすく信頼できる情報」を届けることが私たちの役割です。本サイトを通じて、現場を支える力になれれば幸いです。
【経歴】
2015年 個人事業にてWebマーケティング業を開始
2016年 アイティーラボ株式会社(久留米市) 設立
2018年 株式会社LIH(福岡市) へ社名変更
2025年 株式会社テックナビ 取締役就任「訪問看護テックナビプロジェクト開始」
【保有スキル・資格など】
・Web制作(ディレクション・設計・ライティング)
・SEOコンサルティング(実務10年以上)
・AI×業務効率化コンサル